青と琥珀
青と琥珀 遠い地平のむこうから、 地表を水平に照らす光線を背にうけて それさえも覆いつくす灰色の空の下をゆく 長い夜が広がる世界では、 たちこめては消えてゆく深い霧が流れ どこへゆくあてもなく、 四 […]
たたずまいの中で
去年の年末に行った、東京勝どきでの個展【 土と水陽 】 そして年が明けてすぐ、東京銀座にある兜屋画廊で、 【 泥の心象 】と題して2回目の個展を行った時のことである。 この2つの展覧会には、延べにして、 およそ1 […]
零(ぜろ)に立つ
冬がおわり、春がくる 夏がすぎて、秋になる 自分は その季節の変わり目の 幕と幕との僅かでいて、大胆な、はざまに、 風景の零(ぜろ)を垣間見る。
春のおとずれ
職人社秀平組を結社して10年目。 政治の混迷はもう慣れて、 とりかえしのつかない時間が過ぎてしまった今となれば、 このままこの先、 職人的なものづくりは、 否応なしに日常から消えてゆく […]
色について
色について思う・・・・ それは自分の仕事が〔土〕と向き合ってきたから、 肌でかんじている持論がある。 30代、 まだ土をどう扱ったらいいのか、解らないまま、 いつかの土壁の […]
兜屋画廊にて
からまつ 人間には、世界がある 動物には、ほんのすこし世界がある 枯れ葉には、世界がない 枯れ葉には、存在がある 動物には、ほんのすこし存在がある 人間には、存在がない 小林 澄夫
個展を終えて
12月1日から、 勝どき橋の近く「@btf」という 倉庫を利用したギャラリーで、個展を開く事となった。 ことの経緯は、 【キリンの焼酎白水】で、 出会ったプロデューサー(清本久美氏・東本三朗氏) そしてギャラリーのオーナ […]
畏れと希望
おまえはだれ・・・なにがしたい 黒雲を見あげてはならない 風が噛みちぎってすぎているのを 感じてはいけない。 動いている気配、黙々と群れた行進。 なにを求めている 壊れて立ちのぼる結晶 ほんとうに […]
土と水陽 ?
夏草のひとり道で 笛の音が風にのってとどいてくる 都会の雑踏の孤独の中で、 なつかしい曲が風にはこばれて自分を包む そのまま・・・・ 自分の内が静かになる。 水平に長い雲間からの十字の逆光にむかい 生まれてきてから・・・ […]
壁の言葉(土と水陽) 2009.11.26 記
白土と竹のヒガキ 白い地層に建つ街には、 きっと白い土蔵がならび、白土のかべが自然に生まれる。 その街は、地表が盛り上がったかのように、 大地と家とを、人間がつなげている。 そんな街も、 ひと […]