空をみあげて

子供の頃の自分を思い出すとき     情けないくらいに、泣いて、震える 臆病な人間だった事が、          今でも強い記憶として残っている。 けれど、表向きは、元気でわんぱく、          取っ組み合いのケン […]

歓待の西洋室物語

《 もてなしの館 》からの招待状は、めったに発行されることはない。 これまでも幾度となく、     その噂を聞きつけて、たずねてくる人はいたけれど、 僕はいつも、にこやかに話しながら、    その最後には、なんだかんだと […]

こころの内側 その(二)

美しいと感じることにひかれ        少しでも、美しいものを作りたいという                        憧れがある かつてこの国は、        こうした美意識で作られていた 色も形も、肌合いも・ […]

こころの内側 その(一)

おだやかな風に吹かれている 遠い向こうからゆっくりと            大きな雲が流れてくる 樹皮に巻きついていた アケビのつるの先端が、昨日とは違った位置から、                      こっちを見 […]

10年の節目

2001.9.11朝・・・・  テロリストが操縦する乗っ取り機が、米国の心臓部を直撃するという、               世界中を揺るがせた≪米中枢同時多発テロ事件≫。 アメリカン航空11便を始めとする4機の民間旅客 […]

いつか、いつか

待つことの喜び こんもりとした自然林に築かれた石垣の道を進んでゆく・・・ この石垣に植え込んだ花は、      夕陽の中でつぼみを開く、              ゆうすげのゆり          晩餐の夜に咲きたての花 […]

少年の涙・・・・

まだ幼い少年に話しかけている・… 今日は、どこで何をして遊んでいたんだ? と、聞くと、 少年は、 「 今日は、ひろくんと、まいちゃんと、僕で、       怒られるおじいちゃんの近くの河原で遊んでいた。 」という。

あら楽し・・・職人最後の時代

「 あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる                  浮き世の月に かかる雲なし 」 これは、あの赤穂浪士の大石内蔵助が 詠んだ辞世の句なのだが・・・・          この誰もが知っている 歴史上 […]

銀座WAKOのウィンドウ

東急文化村で開いた個展の設営をしたのは6月2日。 設営は10人がかりで、職人社秀平組総出といった、 大掛かりなものであった。 準備が整ってすぐ、 自分には、次のとても大きな課題が課せられていた。 職人衆を集めて打ち合わせ […]

東急文化村の個展

秀平さん、東急文化村ぐらいを目標にして、 まずは勝どきに理解のあるギャラリーがあるから、 ここから始めていきましょう! そう言って、 初めて実現した個展「 土と水陽 」は、   東急エージェンシーと、@btfの青木さんが […]