みんな自分がわからない。
この急激な時代の流れ、電波、情報の飛び交うスピードの時代、
そんな漠然とした雰囲気にはやしたてられ、訳のわからないうちに、ただ遅れてなるものかと、あれも・・・・・これもと・・・・あわただしい毎日が続く、皆が競って時間に追われている。
追われれば追われるに従って、それこそあっという間に時も比例し、過ぎ去ってしまう。
でも、ある意味でそれは、凄く充実しているみたいに錯覚しがちなんだけれど、実は意外に内容や、中味の無いことが大方の様に思えてならない。


まるで眠気を押して続ける車の運転に似ていて、ふっと気づくと、いったい自分が何処を走ってきたのか、今ここにどうやって来たのかの記憶が無い、飛んでしまっている自分に気づく時がある。
一秒が一秒として進んだ空白、タイムスリップだと言っていい。

夢中で盲目的に走り続ける余りに、自分が風に触れた事や、確かに見てきた筈の風景にすら、感じる事も、思う事も無いままに、
過ぎ去ってしまった・・・《自分の時間》。

ひとつのシステムや義務にがんじがらめになり、箱詰めになって費やしてきた時間。
そうして過ぎ去ってしまった自分の時間全てを、否定してしまうのではないが・・・・・・・・・・・。
今ここで、自分に残された『時』に対し、もっと大切に、生きているという実感というかその内容に対してもっと敏感でいたいと、強く感じている。

時に追われるのではなく、ある一点を思い、定めて、自らが追い続ける事こそが大切だ。
・・・・訪れるチャンスを逃さず、そんな時間を少しでも多く目指したい。
その為に必要な事なのなら何でもする覚悟も必要だ。 
・・・・我慢も出来るに違いない。

これから先、きっと、いろんな時がある。
あなたにはあなただけの一秒があり、自分にある自分だけの一秒を如何にして生み出せるかどうか??

人は皆、数限りない場面、時の出来事の中に生きているのならば・・・・
誰もが、自分と言う事について考え込み、悔しくて、たまらなくて弾け散ってしまいそうに苦しい・・・『時』。
本当の自分が何を望んでいるのか、わからなくなった時、
それは自分が自分らしく一秒を刻んでいない事に、何処かで気づいているからに違いない。
一人寂しく孤独な時に耐えきれず、ほんの少しでもいい、忘れさせる何かを探す時ひとつの目標に向かい、一点を見つめて、情熱を燃やし過ぎ去る時。  
・・・・今置かれた時に対し、もっと、もっと敏感でいたい・・・・・
                ・・・・納得できていなければ、意味がない・・・・
過ぎてゆく時間が 怖くて怖くてたまらない・・・
    人を憎しみ、争い、ただ打ち消しあってるこの時間に、残る物などなにもない。
自分の時を生み出す為には、この現状の関わり全てを捨て去る以外に道は無い。