6月4日開花

オダマキ

華奢な茎が高さ40~50センチに伸び
元気がいいと70センチにもなるだろうか?
その華奢な茎の先端から
まるでパズルを組み合わせたような花が釣り下がって咲く

その花をよくよく見ると
黄色であり黄緑でありその色合いの
羊羹のような透明度がとても美しいのだ

不思議と俺は、花を咲かせている姿にいつも
あれ? ここにいたのかと偶然気づくが
お前を意識して植えた記憶も無く
お前は まさに透明感を持って現れるのだ

今年も、あれ? こんなところに? といった風に
この樹林の中を透明に移動している
いつもそんな出逢い方で
まるで毎年が初めての出逢いのようで
いつも感動が新鮮なのだ

だからと言って、お前に執着し増やそうとも思わないのだから
オダマキはやはり透明な花なのである
細々として…でも、消えることもないオダマキ
その在り方はもっとも野草らしいやさしい在り方なのかもしれないな

今年改めてよくよく見るとなんと可憐でいい花だろうと再認識
そしてだからと言ってオレはお前に執着する気はあまりないんだよな
不思議な透明な花オダマキ
来年もまたこの樹林のどこかで逢おう
偶然に…

自然に、自然に。