6月1日開花

タツナミソウ 

お前に出会ったとき 
なんと可愛らしくて美しくて楽しそうで 
なにかピョコピョコ顔を出しているようで 
ほんわりとした心持ちになったことを忘れない 
しかも青系であることが俺の憧れを一層搔き立てたものだった 

それからもっとお前にいて欲しいと 
大切に育てていると雑草のような勢いで大群生 
いったいタツナミソウの種は空を飛んでいるのかと思うくらいに 
この樹林全体に姿を見せ始めて 
今では増えすぎないように間引きする戦いが続くほど 

間引きと言っても 
根が深く途中で切れて、また復活する大変な子なのだ 
可愛いんだけど 
少しお手柔らかに頼むと俺も疲れぎみ 
まるでススキのようにクマザザのように 
他を寄せ付けない強さ、生命力を持っているタツナミソウ 
俺はお前のチャーミングさに負けないように 
そしてその命の強さに負けないようにお前を見つめる 

 参った参った、かわいらしい。