2014年の冬は、
山々の樹々を傷だらけに折った雪だった



むごく長い冬のあと
春、むき出しになった傷のなかで
蝶が舞うのを見守っていた。

そして

猛暑
災害
強引な政治

今年も
積み重ねてきた物を簡単に捨てた
景色も人も終わりにしてしまうような
壊してはいけないものを壊す姿を見た。

いつの日か
いかに失ったその時を惜しむか?
そういう姿をたくさん見た。

もう数週間で雪が舞い、また冬が来る

これからも変わらず
どんな仕事も喜んでしたいと思っている。

けれど
けれどこれからは
自分の為の時間を作り

心に沸いた素直な感情を
勇気に変えて伝えたいと思う。

晩秋のひかり
この深く落ち着いた透明感を

大切な人にわかちあって。