海の砂に座り込んでいたいと思う。
水平線に沈んでゆく太陽と
波が輝く、ひかりの道が消えるまで
なにも考えず
じっと見とどけていたいと思う
そして、いつの間にか眠り
遠い向こうでつながっている
黒い海と星のなかで目覚め
消えては繰り返す
銀糸の波と私。
空っぽの眼で、ひとつあきらめ
黙った口で、またひとつ飲みこみ
月の言うままに従がっている・・・・
今は、旅の途中でもなく
何かを探しているのでもない
空と海は
こぼれてきらら転がって
こぼれてきらら転がって・・・・