真冬の不思議な星の夜は 空気が雪になるのでしょうか? 窓の灯りが寝しづまり、 深いひさしも黒ぐろ沈むと 物音は、この足もとに吸いこまれ 吐きだす息も、 うすく広がり消えてしまいます。
シンシンの、 氷の空は澄みきって とがった杉の群列は、 凍った霜にふちどられ、寡黙 青くばらけた星々は、 十字の針を突きだして 折れて、こぼれて、またまたたく シンシン、シンシン […]