今年の春、【ひりつく色】という本を出版した。

その中に

《江戸屋萬蔵・伝説》 (桃色)
《江戸屋萬蔵・14年の空白》 (哀色)
《江戸屋萬蔵・浪漫》 (ハガネ色)

と題して3つの想いを書いた。

150年前、飛騨に現れた天才左官の
波乱万丈の最期は、
駆け落ちを追いかけ返り討ちにあって斬殺されるという

芝居のようなドラマチックな展開で、人生の幕を閉じた。


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今の自分は、
この萬蔵の造った土蔵修復から始まったと言っても過言ではない。

その後、
膨らむ萬蔵への想いはあっても
調べる手掛かりも、感じる手立てもなくなって

自分の中で
俺と萬蔵の交信を綴り
この本を持って完結とした。

この本のレビューに、このようなものがあった。

【春の日差し、そして翳り】
江戸屋萬蔵の数奇な人生、一編の推理小説のように
スリリングでした。

この本の
萬蔵と俺との関わりを読んでくれた人達に
このブログ【遠笛】から、
萬蔵を 知ってくれている人達に伝えたい。

今日、まさかの三たび、
萬蔵と巡り会った!

思いがけず
俺の前に、萬蔵の方から現れたのである。

150年の時間と150年の土。

興奮している!

この事については
いずれ詳しく書くつもりだ。

[江戸屋萬蔵]

俺の萬蔵浪漫は、終わっていなかった!!

俺は、まだ萬蔵と繋がっていたのだ。