デザインとは、
ある対象を意匠すること。

そう言いだすと、
なんだか難しくなるけれど

誰でも自然に、
みんながしているデザイン。


生活の中に、
ある目的の中に、

そして自分の場合は、
あの人の為に、というのが
一番大きな動機となっている。

あの人っぽいこととはなにか、想いをめぐらす。

あの人に似合うだろうなあ?という模様を考える。
それをひとつの起点として広がってゆく色合いや空間。

自分っぽいことを見せたり

ある模様から、
まったく違う自分を伝えることができた時には、
次なる独自性が膨らんだりする。

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これまで様々仕事をしてきて思うのは、

壁だけを考えるのではなくて、
照明も同時に考えたいということ。

外壁だけを作るのではなく
その家からつづく石組や植物を合わせて考えたい事、
あるいは壁からつづく通路までを、
ひとつの空間として拡大してみたい。

そうしてゆくことで

一見、別々なものが繋がり合って、
次元の違う世界が生まれると思うのだ。

いま世の中が、
ますます分業化によって効率を優先している中で

我々のような小さな集団は
その逆、複業化する

自分達の技能・職能の
前後左右の職能と重複して

そんな中のひとつに
自然な流れを持って
デザインも含んでゆきたいと思っている。

職人社秀平組の正式なマーク
漢字の【 土 】という字を折りたたんだもの
挾土の土であり、土壁の土である

作家・坂東眞砂子さんの著書【 くちぬい 】題字制作
くちぬいというのは、口を縫うという意味らしい

キリン焼酎【 白水 】の文字制作

コナラの葉っぱとどんぐりの銀細工の引手

女優 深田恭子さんの、眉と眼をイメージした【 夜 】

いつか詩集を出したらこのタイトルにしようと思った
鉛筆文字

職人社秀平組のもうひとつのマーク
ひらがなの【 ど 】である

灰といばら、そんな言葉を思いついてできた壁