出版・・・・。
このほど、本を出版することが出来た。
それは、
勝どき、銀座、東急文化村と、
一昨年に開いた個展がきっかけで、
はじめて東京での個展を開くことになったとき、
ただ壁だけを掲げて展示しても、
なんとなく心象が伝わりづらいかと思い、
ひとつひとつの作品に、簡単な詩を添えてみた。
訪れた人達は、
何か遠くを眺めているようなまなざしで、
詩と壁を交錯させている姿に、
むしろこちらが癒されるような気持ちにさせられ、
ポロポロとほどよく現れる人達の流れは、
ゆったりとした、とても心地よいものであった。
それから続けて、
銀座、兜屋画廊でも同じように壁に詩を添えて
あらためて土の表情と言葉が、
ひとつの空気を生み出していることを認識した。
その後、東急文化村で、三度展示の場が与えられた時、
内心、これが最後かも?・・・と、こんなことを思いついた。
ひとつの物語を考えてみよう。
文化村ギャラリーの一角に、新しい試みとして、
自分流の物語にそって土の表情を作り、
人々が眺め、流れてゆくとしたら・・・・
これまでのように、まず土壁が先にあり、詩を添えるのではなく、
物語にそって土壁を添えてみよう。
それが≪ 青と琥珀 ≫となったのである。
青と琥珀の空間は、
言葉を追って土壁をめぐる、更なる独特の一体感が漂うものとなり 自分なりの充実感があった。
今回の出版は、3冊、同時出版。
文とふんだんなカラー写真で構成された贅沢な本となっている。
≪ 青と琥珀 ≫
≪ 歓待の西洋室物語 ≫
≪ 光のむこう ≫
もしいつか、個展の機会を得た時、
この3部作に合わせた土の表情を生み出し、
ひとつの世界を作れたなら・・・・。
いずれにしても、うれしい出版である。
レイアウトや装丁まで自由にやらせてくれた発行元の木耳社に
改めて感謝したい。
≪ Amazon ≫
眩しいくらいに輝いてる…
これからも輝き続けてほしい