西果ての( さいはて )風の中 ( フランスの旅から 5 )
灰雲が、かすかな雨を落として去ってゆく 廃墟の灯台が影のように立ち 絶え間ない風が吹き抜け、 空が鳴いている
エセーと名乗ること ( フランスの旅から 4 )
東京・千石の名左官、榎本さんが言う 「伝統と伝承は違うんだよ。 伝統を守るには、真に革新的でなくちゃならないんだよ。 そうでないと伝統は守れないんだよ」
知的石器人と飛騨縄文人(フランスの旅から3)
フランスの旅から・・・3 ブルゴーニュ、石灰岩と採掘場の土、 フォンテーヌブローの城と砂岩、シリカの砂、 そして、ブルターニュの青い砂と、海岸線の岩めぐり、 そんなフランスでの、 武貞智子、マルク・リュカ、挟土秀 […]
ブルターニュのミサ(フランスの旅から2)
ロウソクの火を前に グリーンの衣装の司祭が祭壇にたつと 司祭の左脇の老女が、参列者に語るように歌いかける ブルターニュの田舎の教会、ロストレネン 素朴なケルトの流れをくむ、ミサが始まった。
フランスの旅から
とうとうまた来た、フランス。 今、カルチエラタンにいるものの、 ちゃんとホテルのチェックをしてなくてごめんね、なんて言われて、 トイレもない、なんだか如何にも貧しい部屋に泊まる事になった。
時の拡散、旧家にて
黒く煤けた梁のたわみ 生あたたかな中庭からつづく くすんだ土間の旧家の片隅。